チキンラーメンの色彩商標の認識度調査

概況

日清食品ホールディングス株式会社は、チキンラーメンの包装に長年使用されてきたセピア色、白色、オレンジ色の配色を色彩商標として出願しましたが、商標法3条1項3号に該当するとの拒絶理由通知書を受けたため、商標法3条2項による登録を目指し、色彩商標の識別力を立証するための需要者アンケート調査を実施しました。

チキンラーメンは、昭和33年(1958年)に誕生した世界初の即席めんで、長年にわたり販売され続けてきた知名度抜群の人気商品であるところ、商品パッケージの配色のみでも識別され得る点について客観的に証明すべく、日清食品ホールディングスはNERAに需要者アンケート調査の実施を依頼しました。

NERAの役割

本願商標は太さの異なる横線の組合せからなる独特の縞模様となっているため、色のみの識別力を立証するための対照実験を含むアンケート調査を実施し、日清食品ホールディングスとして特許庁に報告書を提出しました。報告書提出後に特許庁から調査に関する質問がなされたため、公平で客観的な調査が行われたことを伝えるためにより詳細なデータの提出について助言を行いました。

結果

日清食品ホールディングスによる丁寧な説明の結果、調査の妥当性と本願商標の識別力について審査官の理解が得られ、本願商標は登録査定が下されることとなりました。