日清カップヌードルの位置商標の認識度調査

概況

日清食品ホールディングス株式会社は、人気商品カップヌードルのカップに施された図形模様の商標登録を目指していましたが、特許庁の拒絶査定を受け、状況を打開するために困難な対応を迫られていました。

図形模様は長年使用してきた実績がありましたが、商品名・会社名・ロゴマークなどと共に用いられてきたために、図形模様そのものの識別力を示すには、消費者アンケート調査による証拠が有力な立証手段でした。

そこで日清食品は、図形模様自体の使用による識別力獲得を立証するため、NERAエコノミックコンサルティングに消費者アンケート調査を依頼しました。

NERAの役割

NERAはアンケート調査の専門家として、調査手法に瑕疵がないように配慮すると共に、コンサルタントとして、審査をクリアするために最適な調査を設計し、特許庁に調査結果をまとめた報告書を提出しました。

結果

大規模アンケート調査を実施したところ、カップヌードルの人気に見合った高い認識度が得られ、特許庁の懸念を払拭するための有力な材料になりました。NERAの報告書も寄与し、平成30年4月6日に位置商標の登録がなされました。