優越的地位の濫用被疑事件

概況

ある企業は、その取引業者に対して優越的地位の濫用に相当する行為を行っているとして、公正取引委員会による調査をうけていました。

NERAの役割

NERAは、その企業の依頼をうけて、当該企業と取引業者との間の取引について検討し、企業の優越的地位の有無について経済学的な観点から分析を行いまし た。また、濫用の嫌疑がかけられていた行為の合理性について定量的な分析を実施し、直接利益があるものが存在していること、経済理論の観点から見た合理性があることを明らかにしました。NERAの分析は、意見書の形で執筆され、当局に提出されました。

結果

公取委が問題視した行為類型は、調査段階に検討された範囲と比べると大幅に狭いものになり、課徴金の大きさは想定されていた金額よりも大幅に削減されました。