知的財産

商標権が商品の出所を示す名称やロゴを保護するのに対して、トレードドレスは商品の出所を示す外見または外観を保護するものです（我が国ではトレードドレスの保護が認められた判例はありません）。別の企業が自社のトレードドレスを不正に使用したと主張することがあります。NERAのエキスパートは、数多くの事案で、トレードドレス所有者の実際損失や侵害者の不当利得などの損害賠償額を算定してきました。NERAの専門家は、トレードドレスそのものの追加的な価値を正確に評価するために、問題のトレードドレス以外に消費者の購買意志決定に影響を与える要因を考慮しながら、当該侵害行為を行わなかった場合には何を行っていたか（ナカリセバ）を評価します。裁判所の証拠認定の基準を満たし、混同・識別力・損害賠償額に関する偏りのない証拠を提供するためにアンケート調査に基づく証拠を自ら作成すると共に相手方の証拠の評価も行っております。その際、NERAの専門家は会社内部のデータや文書、市場情報、アンケート調査や統計分析の結果などを慎重に分析し、特定の請求項そのものが市場に与える効果だけを切り離して推定します。